地車見学

2001.5.4 吹田市金田祭礼

二年に一度しか曳行されない吹田市金田の地車。

三枚板形式の大阪型地車である。

同市の川面と同じ大工によって細工されたと言われている。

小屋根鬼板及び懸魚は、千早赤阪二河原辺及び奈良県広陵町赤部と同じ龍退治の図が彫られている。また、脇障子は、三国志の張飛と関羽が彫られており、これも赤部と図柄、彫の形態も類似している。

三枚板の図柄は、敦盛呼び戻す熊谷次郎直実などの源平物。後は獣花物となっている。

 

2001.5.4 茨木市安為神社祭礼
大組

去年までは曳行されていたようだが、本年から老朽化のため曳行しないようである。本の紹介などでは、西宮などから購入となっている。

特徴として、上の写真をみればわかるように、引出し舞台がついており引き出すからくりになっている。また、神戸方面からの購入を如実に表しているのが、外ごま、跳ね高欄であるが、特筆は、内ごまもついている八つごまなことである。なぜ八つごまにしてあるのかは不明。彫は、東灘本住吉西区、春日神社西青木と同じく平間勝利の作である。彫物内容は、不明。

また、この地車の幕にも注目したい。小屋内に文久3年の木箱がおいてあり、その当時のものか?

図柄は、前幕、三韓の役、後ろ幕は双龍となっている。

中組

大阪型のようだがかなり改修、改造の後がうかがえる。彫師は、長谷川亀蔵、柏原市円明などの彫を手がけている。大屋根側面には虹梁がない。
西組

素人大工の手のような感じが伺える、部分的についている彫物は、本格的なもの、大屋根下の側面には虹梁がない。
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