地車見学

2000.10.14 奈良県広陵町疋相(ひきそう)
疋相自警団のみの曳行です。青年団はいません。疋相狭い村中の道を苦労しながら公民館前まで曳行し、2時から村内曳行との話でした。子供たちもたくさん見ていたので村内曳行の時は曳き手がかなりあつまるんだと思います。先週レポートした道明寺と同じ大工による仕事ではないかと思います。彫物は三枚板は「富士の巻き狩り」でなかなかよいものでした。これからも継続して曳行していってほしいものです。軸は木軸。

2000.10.14 奈良県広陵町大垣内(おおがいと)

かなり老朽化がすすんだ地車でした右の写真を見てもわかるように小屋根なんて落ちかけです。構造部分がかなりへたっているんで修理して欲しいところですが見ての通り地車はあるが他の人と言えば子供だけで、やはりこの辺りは祭りがかなり寂れてきているようです。これまた軸は木軸です。猫木は新調されているようでしたが、台木に木をかまして浮かせてあり曳行はするのかな?

小屋根がかなり落ちています。大屋根部分の枡合に柱もないのに斗供がついています。しかし片方はやはり意味がなかったのか欠損。彫物は「だんじり彫刻の美」にも掲載されていた「平忠盛 油坊主を捕う」が三枚板にある地車でしっかりしたものです。注目は菊川英泉の「武勇魁図会」の東灘弓場と同じ図柄の彫りがついていたことでした。ちょっと写真小さくてわかりずらいですかね。

2000.10.14 奈良県広陵町平尾

この地車は、なんといっても三枚板に河内長野小塩と同じ題材がつかわれていることです。武内宿弥は応神天皇を抱くの題材になっていますが、正面は安部介丸 龍退治ですし、武内の反対側は言わずと知れたです。また、縁蔓には野次喜多道中(字はこれであってるかな?)の図柄が入っていたり、小屋根のみ折りたたみ式のちょうばんがついていたりでなかなか面白い地車でした。これも軸は木軸。

2000.10.14 奈良県當麻町當麻

広陵町を後にし當麻町の方に向かいました。ここは青年団も数名いるみたいで、ちょうど我市柏原の円明を見ているようでした。地車はどうも修繕されているようできれいな地車でした、

地車の形態は、石川型ようなんですが泥幕に「尼の球取」の彫刻が入っていたり、脇障子がついていたりでこれは何型になるんかな?まあ、分類なんて大工が違えば型も全部違うからどうでもいいんですが。。。

この地車は彫物はかなりのものでした。大屋根車板は親子獅子、小屋根は球を掴む青龍で、前述した「尼の球取」もけっこうなものでした。

當麻町の長尾は明日15日曳行、竹之内と勝根は何もわからずじまいで疲れ果てて帰ってきました。

情報:香芝町下田は鹿嶋神社の掲示板には16日夕刻からお祭りとかかれていました。広陵町の後の残り赤部、大塚、安倍に関しては小屋までは見つけたが神社内はシ〜ンとしたもので明日小屋から出すのか出さないのかも不明。笠に関しては、小屋も発見できず、広陵町南部では一台手作りか、彫忠か太鼓正製の地車が曳行されていました。ご参考までにどうぞ。それと田原本町の法貴寺の祭りは来週の土日です。町役場にメールでたずねたので間違いないと思います。

inserted by FC2 system